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※この物語はフィクションです

【 プロローグ 】

物語のスタートは、忍者の隠れ里「風渡(かぜわたり)の里」。
風渡の里では、現在大きな問題を2つ抱えていた。

1つ目は、何者かにあやつられていた模様の、間久間(まくま)忍者の「サキヤマ・イッサ」問題。
彼は、間が抜けてはいるが性格の良い忍者だっただけに、
風渡の里でもその処遇には賛否が分かれていた。

2つ目は「未来から届いた手紙」の調査の旅に出ている
「赤錆(あかさび)先生」が帰ってこない問題。
元々、諜報活動に長けている赤錆先生ではあるが、
まったく連絡もなく3ヶ月もたっていた。

心配になった忍頭(しのびがしら)の雲海(うんかい)さんは、
忍者学校の選抜された生徒たちと共に捜索の旅に出るコトにしたのだが…

旅の道中では、次から次へとおかしな人たちが現れる。


【 プロローグ弐 】

ここは「とある地」。

赤錆先生「ようやく見つけた… そうゆうことだったのか…」 「ん? なにやつっっ!?

…………

【 壱 】

忍頭の雲海さんは、毎度のごとく困っていた。

いなくなった「赤錆先生」の捜索隊を結成するところまでは良かったのだが、
現在、里の困りごとの一つでもある「サキヤマ・イッサ」を、弘之進(ひろのしん)のすすめにより、捜索隊に加えることになってしまったからであった。

『里の長老たちにバレたら、また怒られるわい…』

忍者学校より選抜された優秀な忍者諸君!
「未来からの手紙」と「幻五郎(げんごろう)」を追っていなくなった赤錆先生を捜索せよ!


【 弐 】

日中の捜索活動の結果、おかしな人たちが何人も見つかっていた。

一人づつ確認していくと…
お侍(さむらい)さんに写真家、お祭り好きな人?に頭巾(ずきん)の男??

『アレ?この頭巾の者… おい!お主!赤錆ではないか! お主何をしておった!』
「あ、雲海さん! ちょ、調査ですよ!」
『なぜ、わしらから隠れる必要がある!』
「そ、それはですね… あ!雲海さん!幻五郎の秘密が分かったんです!」

赤錆先生の話によると、
幻五郎は、20年程前に間違えて「呪いの巻物」を開けてしまったがために、悪い魂に呪われている。とのことらしい。

『にわか信じがたい…』 皆、信じられない様子だった。
どちらにせよ、幻五郎の力は強大。侍の「椙次(すぎじ)」、農村の青年「ひょうたんのハヤオ」、お祭り好きの「竜造(りゅうぞう)」も仲間に加わることとなり、夜の修行を開始したのだった。


【 参 】

夜の修行が終わり、一人暗い顔の赤錆先生。

「…おまわりさん、待っててくれ。必ず。 でも、本当にこれでいいのだろうか…」
頭を抱えながら去っていく赤錆先生だった。


【 四 】

2日目の修行と調査が終わり、皆が集まっていた。
調査の結果「赤色の巻物」と「紫色の巻物」が見つかったのだったが、
雲海さんには何故二つの巻物が見つかったが分からなかった。

農村の青年「ひょうたんのハヤオ」が口を開く。
「私の村の言い伝えで『赤は解き、紫は更なる暗黒』という言い伝えがあります。」
ハヤオが言うには、赤色の巻物は呪いを解く巻物で、紫は更に強い呪いの力がかかる。とのことらしい。

『巻物の使い方は分かった。しかし幻五郎は強い。呪いを解くための作戦をシッカリ立てて戦いにのぞもう。』
そう雲海さんは言い、風渡に伝わる忍者の儀式を始めたのだった。


【 五 】

儀式も終わり、翌日の作戦の確認を行おうとした時だった。

「雲海さん!赤錆先生がいません! それと巻物もなくなっています!!」
赤錆先生が儀式の最中にいなくなっていた。
巻物があった場所には、赤錆先生からの置き手紙が…

“雲海さん、皆の衆、裏切ってすまない。もし、私が帰ってこなかったら、その時はお願いします。”
なんと赤錆先生は、一人で幻五郎のもとへ向かったのだった。

『あやつ、なぜ一人で… 皆の者!いますぐ赤錆を追うぞ!!』
雲海さんたちは走り出した。


【 六 】

場所は変わって、ここは「とある地」。

赤錆先生が叫ぶ。
赤「幻五郎!約束どおり持ってきたぞ!おまわりさんを返せ!!」

幻「ふははは… 遅かったではないか。わしのことを裏切ったのではないかとハラハラしておったわい。」

赤「そんなことよりおまわりさんは無事なんだろうな!」

幻「それより、先に巻物を渡せ。」

赤錆先生が“赤色の巻物”を幻五郎に渡した。
幻「ふははは… きさま、このわしを騙す気か!! これは呪いを解く巻物!」

赤「わーーーーー!!」
赤錆先生は幻五郎に襲いかかった!
しかし一瞬でやられてしまった。

幻五郎は、倒れた赤錆先生の懐(ふところ)から紫色の巻物を取り出す。
幻「ようやく手に入れた!これが『悪の力』! はっははー! 忍法!解・放!」

幻「ふははははは! 力が、力がみなぎるわ! なんでも出来そうだ! そうだな…まずは、この用無しを八つ裂きにしてくれようか!はっははーーーー!!」


【 七 】

月夜に光る影…
駆けつけたのは雲海さんたち5人!

『我ら!忍ぶ者たち!皆の者、いくぞー!』

5人はいっせいに幻五郎に切りかかる!

しかし、幻五郎の強大な力を前にバタバタとやられ… ついには雲海さんまでもが。

雲海さんにかけよる赤錆先生。
赤「雲海さん!雲海さん! ぼくが…ぼくがシッカリしていれば…」

雲「いいか、赤錆。 おまえは出来る。みんなを守れ。出来る。信じろ…」

赤「雲海さん…? 雲海さーーん!」


【 八 】

鋭い眼差しで、幻五郎を睨む赤錆先生。
覚悟を決めた赤錆先生は、幻五郎に一人挑む…

何回やられても立ち上がる赤錆先生に幻五郎も体力の限界が近づいていた。
幻「しつこいっ!!しつこいしつこいしつこい!!こやつめがーー!」
幻五郎が赤錆先生をしめあげた時、赤錆先生は最後の力を振り絞って技を繰り出した!

幻「グハっ…」

雲「は! 皆の者チャンスだ!! 忍法~!結界!!」
全員が起き上がり一斉に結界の忍法をかける。 動けなくなる幻五郎。

雲「赤錆! いまだ!」

赤色の巻物を持ち、幻五郎に近づく赤錆先生。
赤「忍法! 封・印!!」


【 九 】

気を失っている幻五郎。
雲海さんは、呪いの解けた幻五郎をていねいに運んで手当てをするように指示をした。

いまだに震えている赤錆先生も仲間に抱えられ帰路についたのだった。


【 十 】

翌日、無事救出されたおまわりさんも合流していた。

おまわりさんは捕まっている最中、謎の暗号の書かれた物体を見つけ、持ち帰ってきていた。
怪しい物体であったため、みんなで他にもないか探索の任務に出かけることとなった。

探索結果、たくさんの物体と暗号が出てきたが…いったい何の暗号なのか…分かることはなかった。


【十壱 】

今回の捜索隊も解散の時を迎えていた。
解散式も終わろうとしていた時、突然、なぞの鈴の音が??

どうやらこの鈴の音、雲海さんたちには聞こえていないらしい。

あせっている雲海さんたち!
忍者学校の生徒たちの姿がだんだん透明になっていっていると騒いでいるが!?

え?
どうなっちゃうの!?